2010年09月

2010年09月26日

FUN Ladies、Bardral URAYSU las bonitas、武蔵丘短期大学シエンシア

今日は親友と、飲む約束をしていました

気がつけば久々で、二年ぶり~。



二人だけで飲むはずが、親友の奥さんもぜひということで、

二歳の娘さんもつれていっしょに来ることになり

結局友人家族三人と自分の四人で焼肉行きました。


ベビーカーに乗っていたあの子が、すくすくと大きくなってて、

これがまた、超かわいい~





そんな話はさておいて。



友「今日の昼間は予定があるって行ってたけど何してたの~?」

俺「フットサルだよー!」

友「まだ続けてたの? 試合とか?」

俺「今日は、観る方」

友「あーー、Fリーグとか?」

俺「Fリーグも観たりするけど、今日は女子の大きな大会があって・・・」

友「え?彼女が出てるとか?」

俺「いや~、そうじゃないよー。でも女子の大会って、みんなうまくておもしろいんだよ~!」

友「へぇ~、そうなのー!?」



なかなか女子フットサルのおもしろさというのを

言葉だけで伝えるのは難しいものがあります。



というわけで昨日に続き、

善行の神奈川県立体育センターに行ってきました。

第7回全日本女子フットサル選手権関東大会二日目





結果はご存知の通りFUN、浦安、ムサタンが全国へ。




昨日のブログでもつらつらと書きましたが、

やはり最大の目玉はFUN Ladies 対 武蔵丘短期大学でした。

組織力対個人力、あるいはフットサル対サッカーともいえる世紀の一戦。






事前にお断り(?)しておきますが、

今日も昨日と同じように、つらつらと素人が感じたこと思ったことを

思うがままに書かせていただこうかと・・・。


ブラジルだと、国民総監督!?

みんなが我こそはとセレソンについて言いたい放題いったり

お互い意見をぶつけあったりしているらしいですが、

そういう一般市民(素人)同士の身勝手な激論(?)も

そのスポーツが市民レベルに根付いている証拠。


女子フットサル・・・まあ世間一般からすると

まだまだ認知度が低い感も確かにありますが

それを吹き飛ばすためにも、わたくし、

素人ながら、思ったことを書いてみようと思います。

(検索でヒットしてしまった関係者の方ないしは本格的にフットサルをされている方、素人の感想なので、右から左へ流して読んでください







昨日のブログで書いた注目の一戦、ファン対ムサタン。

なんともいえない緊張感のようなものを客席で感じながら観戦しました。



ざーっとこの試合の記憶をたどると・・・・

立ち上がりムサタンは、FUNをレスペクトしすぎているような感じもありました。

ちょっと昨日までの大胆さがなかった。


一方のFUNも慎重な立ち上がり。

ルーズボールをセーフティーにコントロールしながら

FUNがペースを作りながら試合を進めているかに思えていましたが

なんと先制したのはムサタン。


エリア内で浮き球、浮き球というパス交換からのボレーシュート。

まさにサッカーっていう感じの得点に唖然。



失点の場面、FUNのファーストセットのメンバーが

息が上がっていて次々にベンチに交代を申し出ていました。

そのきつそうな表情に、試合のスピードとタフさを改めて感じました。

まさかこのままムサタンが・・・という思いも一瞬よぎりました。






でも、FUNはセットプレーから追いつきます。

ムサタンはセットプレーの守りが・・・その場に立ったままで人に付かないので

常にフリーでシュートを撃たれてしまっていました。




1-1の後半は立ち上がりはムサタンがスピードを活かしチャンスを作るも

しだいにFUNの決定機が増えていきました。


勝ち越し点は時間の問題・・・とチャンスの連続でしたが

FUNがこれらをが決めきれず、延長線へ突入。



延長線になると、FUNが圧倒的に優勢になります。

お手本のような数的優位でのカウンターからのゴールに

第二PKも見事に決めて4-1になりここで勝負あり。

最後ちょっとパスミスがでて一失点するも4-2でゲームセット。



両チームの気持ちが入った試合で、激しい試合でした。

昨日のブログでもいろいろ書いたんですけど、本当に面白い対戦でした。



スタイルの差という面白さもありましたが、

やはり、成熟度の差(経験の差)というのが勝負を分けたと思います。






FUNは対策をしているなぁと思ったことがありました。

それをチームで意思統一してきっちりやっている。



1.まず、はっきりクリアをすること

ルーズボールや、拾ったボールをつなぎきれないときに、
無理にキープしようとせず、はっきりと大きくクリアをする。

FUNって足元にボールを納めるのが上手いチームなんですが
こんなにセーフティーなクリアを連発するのに驚きましたが
逆にその徹底振りがFUNの凄さだと思いました。

ムサタンの、浮き球やルーズボールに対するレスポンス、
そして球際の強さやボールゲット力(?)はハンパないものがあるので、
その対策として、はっきりとしたクリアは効果てきめんでした。

唯一の中途半端なパスは、二失点目。
中途半端なパスミスからやられました。
それまでなら大きくクリアしてたはずなんですが・・・
とはいえ、試合はすでに決したあとの話です。




2.ドリブラーとの距離感をやや広く

昨日の二チームと比べると、ディフェンスでの一対一の対応の際の
敵との距離感が、広かったと思います。

近寄りすぎると縦にスピードで抜かれて置き去りにされるので
ムサタンのスピードを警戒したのだと思いました。

距離をとって対応しつつ、シュート直前になって寄せていく。
遅らせることで、他の選手のカバーも間に合うし、
飛び込まず、近寄り過ぎないという距離感を徹底しているように感じました。








こうなると、ムサタンは昨日のようには攻められません。




特に、ルーズボールをシンプルにクリアされてしまうので、

球際の強さからのボール奪取と言う機会が昨日に比べると随分と減ってしまいました。


そうなると、カウンターでのスピードのあるドリブルを活かした攻撃も

自ずと昨日ほどはできないことになってしまいます。




となると・・・攻めは遅攻がメインとなっていきます。



するとムサタンは、ゴレイラから

「無理するなー、回していけー!」

っと何度も声が飛んでいたのですが・・・でも!!



FUNのディフェンスの一糸乱れぬ統率感は芸術的ですらあります。

もちろんドリブルで突っかけると間違いなく網にかかるし、

縦パスを狙おうとしても、出すとカットされそうなオーラがある。

安全に横にパスをつないでいても、FUNの守備陣形の連動が素晴らしく、どの局面でも隙がない。




正直、ムサタンがああいう横パスを回してみても、

FUNの守りは崩れないと思いました。

(遅攻での球回しなら、決勝でFUNと対戦した浦安の方が数段上手。)





あくまで私見ですが・・・

ムサタンは、こういういわゆるフットサル的な球回しで対抗しようとしたところに

今日の敗因があったと思うのです。



自分たちのストロングポイントで、昨日のように勝負をすれば、

また違う結果もあったかも知れません。


FUNのあの守りを前にして、パスを回そうとするのではなく、

ゴール前や相手の裏にライナー性のボールをどんどん放り込んだり

あるいは恐れずドリブルでつっかけていくべきだったと思います。

ボールがこぼれたところを球際の強さでマイボールにするのです。

それこそが自分たちストロングポイントを活かす術だったのではないかと。



フットサルっぽくパスをつないでみることよりも

普段どおりのいわゆるサッカー的な攻め方で・・・

スピードとテクニック豊かなドリブルで突っかけてみたり

裏やゴール前にライナー性のボールやら浮き球やらを蹴りこんでいった方が

FUNとしてはやりづらかったんじゃないかなぁ・・・・(想像ですが)





逆に、そういう展開にさせなかったFUNの守備が今日のFUNの勝因。



昨日は「フットサル対サッカーの異種格闘技対決」と書いたのですが

ファンの経験や成熟度が、この対戦を自分たち寄りのフィールドに持ち込んだのだと思います。

セットプレーから同点に追いついたのも、

FUNとしてはしてやったり・・・昨日予想した通りの得点シーンでしたし。








ムサタンは随分とショックがあったように思います。

ルーキーとしてフットサル界に乗り込んできて、初黒星ですよね?



三位決定戦でそれに勝てば全国へいけるというのに

ちょっとモチベーションが落ちていたような・・・


ハーフタイムも、アマレーロにリードされていると言うのに

輪になってみんなで話すわけでもなく

隣のコートの決勝戦の様子を眺めていましたから・・・。



でも、三位とはいえ、立派に全国の切符を得たわけですから。

全国大会でのムサタン旋風にも期待です!

ノビシロはたっぷりあると思いますし~。






それにしてもFUNは、浦安との決勝戦も含めて、

チャンピオンの貫禄を見せ付けてくれました。



率直に、感動しました。




一日を通して守備力が光っていました。

ムサタンのあの破壊力のある突破を押さえ込み、

浦安のあの美しいムービングフットサルをも押さえ込み。

昨日のようにベタ引きする相手を押し込んで勝ちきる試合の印象が強いですが

相手に攻められる時間も耐えぬく守備力があることを今日は見せてもらいました。




そしてもちろん攻撃、得点も素晴らしかった。

セットプレーにしても、カウンターにしても、ワンツーにしても、

どれもこれも、お手本のような・・・

よく教本とかに出てたり、素人のクリニックとかでやってそうな

カタチ自体はオーソドックスで誰もが知っているような

ほんとにフットサルの王道パターンばかりなのですが

それを実際に試合でやって得点しています。





練習とかで「どうせこんな練習パターン、試合じゃできねーよ」って言う人多いと思いますが

FUNってそれもこれも、まさにフットサルのお手本のようなフィニッシュパターンで魅せてくれるのです。

ほんと~にすごく魅力的なチームです。






そうそう。

昨日のブログではムサタンの選手のスピードや突破力が凄いこと、

フィジカルが強く、球際が激しいこと、

足技や技術がとても上手いというようなことを書いたと思います。



それはその通りだと今も思うのですが、

FUNとの戦いを見ていると、FUNの選手もすごく頑張っていて

すばやいチェックに判断力も加わり、

予想以上に個人対個人でも互角に対応していました。



そして、さらにその上を行く選手がいました。







改めて、びっくりしました。






その選手とは・・・・







FUNの10番、中島選手




一対一でムサタンと互角以上・・・・というか

あらゆる局面で格の差を見せ付けてくれたと思います。

強いし、上手いし、突破力もあるし勝負強さもある。

「日本のエース」と呼ばれているその真髄を示してくれました。

FUNといえば組織力ばかり注目してしまうわけですが

中島選手は個人として一人別次元にいたような印象を受けました




FUNは今日で自信を取り戻して全国へいくのではないでしょうか?!

浦安とムサタンにも全然チャンスがあると思いますし・・・

全国大会も楽しみですね~!!!




とにもかくにも、この二日間、とても楽しく試合観戦させていただきました。

ありがとうございました。

選手の皆さん、関係者の皆さん、お疲れ様でした。





fcintro at 23:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 女子フットサル | フットサル観戦