2010年10月05日
糸を引くような・・・
フットサルの試合を観戦するとき、
けっこう好きなのです、ウォーミングアップタイムが。
一人一人の技術も分かるし、やってるメニューでチームの個性も分かるし。
女子フットサルだと、だいたいもうその時点で、
どちらが勝つか分かっちゃうくらいに
試合前の練習で、そのチームのレベルやカラーがでます。
Fリーグだと、ほんと上手いですよねぇ。
広いはずのコートなのに、選手たちがぎっしり。
身体も大きいし、パススピードも速いしですし。
コートが狭く見えます。
対面パス。
Fリーガーが普通に対面パスをやってるだけなんですけど
その軌道が、美しい・・・と思ってしまうのです。
インサイドキック。
体育のサッカーでさえ、インサイドキックを習うはずです。
それくらいメジャーな蹴り方。
でも、上手い人と、素人と、
単なるインサイドキックでさえ、ボールの弾道が全然違うのです。
「いや、俺、狙ったところに正確に蹴れるし~!」
っと言う人もいるかもしれません。
ええ、わたくしでさえ、一応それなりには狙ったところへ蹴れます。
が、、、、、
上手い人と、わたくしのような素人と一番違うのは、
蹴ったボールの軌道というか、弾道というか・・・
そう、ボールの回転なんですよね
最初の数メートルは無回転で、
そこから突然進行方向へまっすぐ回転していく。
初速が無回転ではじまり、その後の回転に変なねじれがない。
もちろん、球速も速いですし、一センチたりとも浮きません。
よく素人で、速いインサイドキックをしようとすると
ポッコンと浮いて蹴る人いますけど・・・論外です
まさに、「糸を引くような」球筋なのです。
おなじフットサルをやる者としては
ああいう美しいインサイドキックを蹴りたいものです。
先日の、第七回全日本女子フットサル選手権関東大会にて。
女子だと、競技人口もこれからで、発展途上のせいか
まだまだ上下の差が広いのが現状。
試合前のアップで思わずボールの弾道に見とれてしまうような
美しいインサイドキックを蹴っている選手がいました。
他にもいい弾道の速いキックを蹴っている選手もいましたが
一人だけ回転の美しさが際立っていたといっても過言ではありません。
無回転で数メートル進んでそこから縦方向へ回転し始める・・・。
まさに「糸を引くような」模範的なインサイドキックでした。
あの「糸を引くような」美しさは、ある種、芸術レベル(認定者、俺ですが)
ちなみに、そのインサイドキックを蹴っていたのは
バルドラール浦安ラスボニータスの9番、岩崎選手です
以下、余談です。
岩崎選手のインサイドキックを見た瞬間、
「糸を引くようなインサイドキックだなぁ」と思ったんですが。
家に帰って、「糸を引く」という言葉を調べてみたんです。
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デジタル大辞泉の解説
1 《操り人形を、糸を引いて動かすことから》裏で指図して人を操る。「陰で―・く者がいる」
2 影響などが長く続いて絶えない。「いつまでも―・いて困る」
3 ねばついて糸を張ったような状態になる。「納豆が―・く」
4 ボールなどが、まっすぐ空中を動いていく。「―・く打球が左前に飛ぶ」
な、なんと・・・
実は、正しい使い方ではなかったようです。
4番の意味だと・・・空中を動くそうなので・・・
インサイドキックの地面を這っていくニュアンスではないのです
ニホンゴッテ ムズカシイ・・・